5月第三週土曜日、「カタブキ民家」の左官壁工程のワークショップです。
気温は高いが… 心地よい風が吹き抜ける、そんな現場で荒壁塗り下地の竹小舞掻きです。
空き家で長年放置されていたため根回りの腐朽で大きく傾いていた茅葺き民家も
揚屋工事でジャッキアップされ、基礎補強が完了、外周壁を固めていく工程となっています。
スタッフ共で14名のボランティア、奥村左官店の奥村さんを講師に作業開始です。

最近では中々このような伝統工法を採用した現場を見かけることが少なくなりました。
重伝建地区内の古民家、可能な限り往時の姿に戻す方向で再生を進めています。



関西学院大の学生達も、竹小舞掻きは素手では痛いはずですが、楽しみながら作業を…進めてくれています。
作業の傍ら…履歴痕跡調査です。
復原には改変されていた部位などの履歴の痕跡を調査して行きますが、腰窓でアルミサッシに改変されていた玄関脇の窓…類例など参考に考察しながら、見え隠れ部位の覆い板など剥いでいきます。
見事な粗格子戸が建て込んであった痕跡が現れました。周辺の類例格子戸です。貫の位置、本数など痕跡穴とピッタリ。

茅葺屋根の小屋裏へ… まだまだ掃除が未完了、またワークショップで計画します。
集合写真です。(写っていない方すみません)
作業終了後、皆さん頑張った後でのお楽しみ… マグナムカフェで。

次回の予定
日時: 6月1日(土) 10:00~16:00
場所: ココ カタブキ民家
内容: 左官壁工程(竹小舞掻き、荒壁塗り)
参加希望の方は、町なみ屋なみ研究所ボランティア事業部会
酒井吉一迄申込下さい。