10月20日第三土曜日より新たなプロジェクトが動き出します。
福住重要伝統的建造物群保存地区、旧西京街道沿いの空き家になっていた茅葺き民家を再生利活用しようとするプロジェクトです。
今月より来年6月頃まで再生工事が始まります。この間毎月2回のペースで(従来どおり)ボランティア作業をワークショップ形式で開催、再生技術の実践体験など出来ます。またDIYノウハウなどもプロからレクチャーを受けられます。
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建物の建築年代は不明ですが…かなり古い建築様式も見られ、古くは明治~江戸後期辺りまで遡るかもしれません。
街道沿いには同様の古い年代の民家、土蔵などが沢山残され今に生かされ、住み継がれて来ています。

最初に集合写真(早退された方写せなくて…) さあ、始まります。片付け並びに小解体作業からです。
施工工務店岡田さんより段取りと、注意事項などレクチャー…。
作業に入るまでの内部の状況を少し紹介します。



このような状況から… 台風20号の強風を受けて、少し土壁の崩落、建物の傾斜が大きくなっています。



ボランティアの得意とする片付け…、解体作業と順調よく進みます。
常連さんが多いので要領も良く、手際よく片付けてくれてます。残さた家財やタンスの中身…、また食器類で古いお皿など出てきます。一応廃棄処分するものが殆どですが、再利用できるもの(古民家のアイテムとして…)はボランティアさん達が持ち帰ります。廃棄処分の量を減らすことへの協力もあります。

未だ小屋裏にも… 長持ち3本、漆器類、お膳など… 次回の作業で荷降ろしです。


座敷廻りの床組解体撤去後… 全面に白アり被害が広がっています。
近年の床組の修理痕もありましたが…すべてスポンジ状態でした。
土間に後世作られた板の間、囲炉裏の窯跡… 土間座敷の境には建具の建込みのない古い様式。
冬は厳しいものだったでしょうね。 お風呂はこの桶でした。便所はどこに?

経年劣化に伴い傾斜は存在していたものの、例の台風被害で更に傾斜角度が大きなった。
簡易に計測… 約50/1000の傾きである。 されどこの手の建物は柔軟性に富み復原は比較的簡単であり、この工程も体験できることになるでしょう。乞うご期待を!
どの程度直す(修理の仕上げグレード)かによるが、構造的には修理方針等は大きく変動しない、させないことで一定の安全性を確保できます。 外観は伝建地区内の制限を受けるため創建当時の姿に、またそれに近いものに修景されることになる。
内部造作は利便性を考慮し、ボランティアの手でも仕上げていきます。(プロ指導の基)
次回の予定
日時 : 11月3日(土・祝) 10:00~16:00
場所 : 篠山市西野々105 茅葺き民家
内容 : ガイダンス、解体撤去、片付け、お宝探し
参加希望の方は 町なみ研究所 ボランティア事業部会 担当(代)酒井 (吉)まで申込み下さい。