9月の第一土曜日、1ヶ月ぶりのワークショップです。
8月は繁忙期やらでの延期、台風20号の襲来を控えての中止など皆様にはご迷惑をおかけいたしました。
でもまた21号がうかがっている状況ですが、多くの皆さまの参加を頂きありがとうございました。
今回も関学の新しい参加者、何年ぶりかの参加またご都合で少し遠方へ引っ越しで最後の参加となる方など… 常連さんを混じえいつもの和みが…。

丁度、町屋研のプロジェクトが始まって十数年が経ち今回で延第300回目のワークショップ開催日となりました。これもひとえにボランティアの皆様方がご参加頂いて来たからこその賜物と感謝しております。
今日の予定は、この茅葺き民家を農家レストランとして利活用希望のお施主様を中心に、DIYでの再生チャレンジを開始して延10回目のワークショップとなりますが、躯体構造の不同沈下の調整を数回に渡り進めています。午前中の予定で躯体構造の補強など完結し、午後から古民家での曳家工事の揚屋工程現場へ案内する予定です。
上記の事を踏まえながら、今日のミニ講座は【
曳家って何?】の話をさせて頂きました。午後からの揚屋現場での予備知識の提供でした。
台風21号の対応をして現場移動します。


伝建地区内の修理現場ですが、約50坪の古民家が揚屋工程で70㎝程浮いています。
このような工事現場はどこにでも見ることができるものではありません。今回タイミングよくワークショップ開催日と重なり、DIYでのジャキアップとの違いを見て頂き、曳家工事の専門性など知識を吸収して頂けたと思います。
このような専門性の高い技術を持った職人さんは… 現在では残念ながら篠山にはいらっしゃいません。このような技術を必要とする現場、建物等は丹波篠山ではこれからも増え続けるでしょう。
技術の伝承が不可欠ですが…

ボランティアの皆様には、この茅葺の民家・延10回のワークショップで色々とおせわになりました。次回の開催で一応の一切り、区切りとさせて頂く予定です。また次の現場にてワークショップを開き、続けて行きますが、この現場へはまた続編・造作段階で開催することも検討していきますので宜しくお願いします。
次回予定
日時 : 9月15日(土) 10:00~16:00
場所 : 南矢代の茅葺の民家
内容 : 構造補強その他
参加希望の方は町屋研ボランティア事業部会 酒井迄