google-site-verification: google7592f37768a5dfb2.html 2018年07月|『NPO町屋研』 丹波篠山古民家再生プロジェクト~Npo法人 町なみ屋なみ研究所 
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    『NPO町屋研』 丹波篠山古民家再生プロジェクト~Npo法人 町なみ屋なみ研究所 

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    20180721第298回 丹波篠山古民家再生プロジェクト~茅葺き民家⑧

    7月は第3週目の土曜だけのボランティア・ワークショップ開催となりました。
    前回6月の開催以降、大阪北地震やら大雨による影響で第一週土曜日を中止しました関係で一ヶ月ぶりの開催です。…が  今度は命に関わる程の猛暑日の連続で、参加者がどれだけあるかも予測不能でした。

    されど、スタッフ共で12名の参加、暑い中でも賑やかなワークショップとなりました。
    関学の学生連、滋賀から駆けつけてくれた陶芸家のYさん、常連さん、オーナーさんなどなど…。

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    ワークショップ開始頃にはすでに30度は超えている状況で作業の開始です。

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    学生たちは屋外の外壁に張られているプリント鉄板の撤去作業から始めます。皆さんは国際協力としての海外ボランティアとして実践も重ねて来ているのでこのような作業も何のその軽く熟していきます。

    男性陣中心で、建屋の不同沈下調整作業を今回も進めていただきます。6月にジャッキアップした状態のものを完了したことで支柱の取り外し、次の位置の大黒柱の盛替えを行います。


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    2本めの大黒柱、支柱を架ける差鴨居が差してない部位でのジャッキアップをどうするか… DIYでできる方法は…?
    そこで上り框がほぞ差しで組まれているので、框の下へジャッキをセットアップしています。空間が狭いので苦労しています。
    既存の礎石にダメージを与えない距離を置きセット。少し揚げ荷重を架けると地盤が圧密で沈む、再度盤木など組み盛り変えて進めた。やはり2点での加力ではしんどい! それじゃって事で上部構造組の大梁へ直接支柱を架ける事に。

    同じ軸通りの小黒も同時に盛り掛け、1点で…重い! これも上部構造組の梁へと架ける作業。
    DIYとしては難しいメニューとなりますが、道具と経験者が居れば何とかなるかも知れません。ワークショップではたかだか私の経験(建築士でヘリテージマネージャー)で心許ないものですが、ノウハウを伝授しています。

    このような内容のものは…DIYとして可能なギリギリのところかなと思います。
    DIY中心での再生ワークショップを開始して⑧回を熟しましたが…マダマダ専門的で高度な技術の必要な場面が待っています。さてさてこれからどう進めるか思案が続きます。

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    ジャッキアップで大黒柱1本、小黒も同時に約40ミリ揚がり略平均化して来たところで、玉石礎石の隙間へ前回同様に無収縮モルタルを注入します。礎石はイジらず圧密で固まっているので浮いた分をグラウト材で埋めるということになります。
    乾燥による収縮もなく強度も高いので、柱が負担している上部荷重も支えてくれます。


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    皆さんいい汗をかいた後の(屋内でも34度はある)??… お昼ご飯タイム。皆さん談笑しながらの楽しい時間です。


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    学生の女性陣で外壁のプリント鉄板剥がしも順調に進んでいます。長いものはハサミで裁断し後の整理しやすいサイズへと丁寧に作業を進めてくれています。
    次には物入れ(味噌部屋として使用)の荒壁が剥落している為、浮いている荒壁土を掻き落とし、その古い壁土を水湿し、練り再度塗り上げていきます。
    コテ塗りでなく、団子状にして手で押し付け広げて塗り上げます。人数が多いのでコテで塗るのも時間がかかるので…どうするかと思案しながら、私が船で練った壁土を手で鷲掴みして団子状にして下地へ押し付け広げる様を実践して見せてみたが… 学生の反応を見ていたがいとも躊躇せずきれいな手で、素手での壁土の掬い上げ、下地へと手で押え広げていた様には感動した。

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    常連さんで自らも茅葺きの一棟貸しの旅籠を経営されているMさん、この日はこのワークショップ現場へ不要となったカマドを提供していただくとのことで軽トラで搬入、されど積込みの際バランスが悪く個体がブキッ!と嫌な音が発したそうで…個体の構造は軽量モルタルを付き固めた上にタイルが貼られていますが、大きくひび割れてしまいました。せっかくのご厚意がこのようなことになってしまいましたが、剥がれたタイルはこの民家に設置してあるカマドに貼ってあるものと同じものですので、メンテナンス用にタイルは頂きました。

    最後に、やはりこの酷暑!猛暑日にはこのような作業を進めるには相当の注意が必要なのが分かりました。不覚にも私自身が暑さのためでしょう…足にケイレン!足がつる状態が発生、熱中症の前触れか?皆さんにご心配かけました。

    屋内と言えども要注意! マダマダ続くでしょうこの暑さ。ワークショップもまず屋外作業等は厳しい事を覚悟して掛からねばと痛感した一日でした。

    皆様、本当に暑いさ厳しい中での作業、ご苦労様でした。


    次回の予定

    日時 : 8月4日(土) 10:00~16:00   8月18日(土)

    場所 : できるだけ暑さしのぎのできる屋内で予定。(現場所での継続を検討します)

    内容 : 後ほどお知らせいたします。

    宜しくおねがいします。


    参加希望の方はNPO法人町なみ屋なみ研究所 ボランティア担当窓口 酒井吉一迄申込下さい。

    sakai.arc@gaia.eonet.ne.jp 079-506-3552






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    理事長「今村俊明」

    Tel&Fax(079)552-6140
    email:tamba@green.ocn.ne.jp

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