8月6日(土)、熱波が襲いかかる昨日今日… 江戸期の町家でのワークショップの開催です。
開始10時頃には気温は30度を超えたか…町家の屋内は陰で少しはしのぎ易い。
スタッフ共で最終20名の参加です。

2週間前のワークショップ時から現場の進捗は大きく様変わりして来ています。
普段は施工工務店主導で現場は進められています。谷間々のワークショップです。
いつもの様にミニ講座を開きます… 古民家が軸組など当初の形の見えるところまで、軸組を裸同然の形にして行きます。この形から劣化して補強しなければならない部位が皆さんにもよく見えると思います。
才本副理事長から完結した姿をイメージして、現在の状況から…こんな形、このような状況で進めていきますと云う話を聞きました。
ジャッキアップして耐震補強の為の基礎工事が始まっていますが…
少し時間を頂き、建物の耐震をどの様に考えて行き、実際の現場ではどうのような工事が施工されているか…etcお話をさせて頂きました。伝統構法の古民家の耐震は大事なポイントです。新築の軸組工法の建物とは違った補強をします。伝統構法の良さを活かしながらの現場施工技術は中々経験を積まなければ難しいかもしれませんね。


城下町の町割りは所謂間口が狭く… 隣家とは軒先が被る状態です。耐震補強時にはジャッキアップして建物を浮かし、足元の基礎工事を施工しますが…スペースが無い!「曳き家工事」という建物を1.0m程浮かしたり、横へ曳いたりする工事ですが、専門業者が諸事情等で入れない時、施工工務店が独自のノウハウでジャッキアップして…基礎施工後建物を着地させて進めます。
古民家は少なからず、経年変化による劣化が進んでいます。腐朽部位の劣化などで自重に耐え切れず自沈が発生しています。また建物の傾斜も残っています。 再生手法の選択肢は他にもあるでしょうが… 設計者と施工者の協働によって完成へ向けての苦闘は続きます。


今日の作業は主屋と離れを結ぶ渡り通路に水回りがありました。その上家の解体です、廃材処分は全て分別廃棄となり仕分けが大変です。可燃物、埋め立て用、瓦類、金属、塩ビ系、などなど。屋根土とか壁土は農家の畑へ入れますが…小石など異物が混じると受入がダメとなり、皆さん猛暑の炎天下土と異物類を仕分けてから土嚢袋へ入れ、屋外のダンプへ積み込みます。
ホント!ホント凄い! 皆さんどうしてここまで頑張れるのでしょう? ありがたいですね~
皆さんのこんな頑張りが… 10年~~ ワークショップ255回(2回/月)の開催へと繋がってきました。

本日最後の… 集合写真撮影です。
大阪府下、神戸阪神間~ 、 京都山科、久し振りの常連さん・岡山県より駆け付けてくれました。
ご苦労様でした。
次回の予定です。
日時 : 8月20日(土) 10:00~16:00
場所 : 篠山市西町 江戸期の町家 細谷邸
内容 : 検討中…。 左官壁荒壁工程が入る可能有り。
参加希望の方は、案内窓口酒井吉一迄申込んで下さい。
篠山の町家再生