GW後半の初日、好天気に恵まれ行楽日和の今日… 妻入り商家群・川端家住宅の土塀修理現場でのボランティア・ワークショップです。交通渋滞等の予測もありましたが定刻にはゾロゾロとボランティア参加者の皆様が集まりました。最終的にはスタッフ共で20名の参加者がありました。
前回のワークショップに授業の一環として見学に来てくれた武庫川女子大の建築家の玉子の生徒達4名も参加してくれました。

今日の作業メニューは、土塀の軸組まではプロの大工さんが加工、建て方まで済ましてもらっています。ボランティアさん達は屋根瓦を葺く為の野地板張り作業、竹小舞下地の取り付け、縄での編み付けまでとなりますが、今日の行程での専門家講師として、南左官さん、西山大工さんの両名です。


女性陣を中心に、化粧野地板の裁断からです。必要寸法を大工さんから聞き、所要寸法を板にマーキングしていきます。寸法呼称は尺寸法で計測・マーキングしますが、指金もプロ仕様です。
男性陣には、荒壁土を水湿しするために保管場所から練り場へと移動しています。中々力仕事で汗も一頻り…


結構手際よく作業も進んでいます… 裁断した化粧野地板を打ち付けています。片や竹小舞下地の準備が効率よくM左官さんの指導で進んでいます。土蔵仕様のように大壁で分厚く荒壁を塗っていく工法で、現況の仕様に合わせて復旧します。
常連さんのHさん一家で参加してくれています。可愛いお子さん達… 自分で遊びを見つけてご機嫌よく遊んでいます。
水湿しする為の古い土、練っていくとカサもグッと減り、量的には足りない状態ですね。次回の作業はこの荒壁土を小舞に塗るというより、ぶつける… 押付ける・押し込むように下地に絡ませていきます。もちろん素手でやります~


よく乾燥した丸竹を竹割り金物で4つ割り… 間渡しの親竹は2つ割り、丸そのままで縦横固定していきます。
その間に4つ割りサイズのものを縦横と編みこんで行き、ワラ縄が緩まないように締め付けるような編み方で… 何ていうのか教えてもらったが… 忘れました。
女性たちも素手で編んでいます… 擦り傷を拵えていることでしょう。
予定の時刻より1時間余り延長で作業して頂きました。ご苦労様でした。
次回には荒壁塗り作業が可能で、準備完了です。
次回のご案内
5月17日(土)10:00~16:00
場所は同川端家住宅です。
作業は荒壁塗りを主に。
参加希望の方は案内窓口酒井吉一 まで