3月15日、第200回目のボランティア作業WSの開催日です。
前回より市指定文化財の川端家住宅、土塀修理のWSの2回目となります。200回目ということで多くのボランティアさんが参加してくれました。いつもの常連さん達やら、古参の方たちも顔を見せていただけました。
それとひょうごヘリテージマネージャー12期生の皆さんも参加、総勢でカウントが早急にできないくらいの数… 30数名のボランティアさんとなり、広い川端家住宅の裏庭もせまくかんじるほど。
殆どの方が初めてなので、ご当主より当家の由緒、建物概要、平素の維持管理などこの機会でないと聞けないお話を聞かせていただけました。

今日の作業メニューは基礎延石を据える為に、基礎コンクリート版を設置します。
ボランティアさん達がセルフで、DIYで施工可能な手法・ノウハウを教えています。プロ達はこのようなやりかたは先ずしないでしょうが、手練りコンクリートの基本を伝授。
当然先ず仕上がり強度がいくらになるか、配合割合も明確にし、水の量も大切なことである… 基本はそこまで詳細な計画に基づき練り合わせる必要がありますが、DIYでは理屈より体感、体で覚えて貰います。
重機での鋤取り… 流石早いですね~ 時間的な余裕があれば、皆さんで彫り鋤取って貰えるのですが。
午後より記念シンポジウムが開催されるので、午前中にはコンクリート打設終了工程まで行かなければ作業が終えられません。 しかし、人数が多い分早く出来上がりました。

第200回記念シンポジウム

午後2:30~ シンポジウムの開会です。会場が少し手狭になってしまいました。
当初想定したより多くの方々にお集まりいただけました。
最初、NPO法人町なみ屋なみ研究所 理事長酒井宏一よりご挨拶をいたしました。
引き続き、副理事長才本謙二より過去9年の事業報告、それに成果等及び今後への課題など含め報告いたしました。
パネルディスカッションに移ります。ひょうごヘリテージ機構(ひょうごH2O)代表世話人 沢田伸さん、篠山まちなみ保存会会長 小林一三さん、若匠代表 太田亨さん、ボランティア最古参・西村裕美子さん、町屋研理事長、副理事長をパネラーとし、丹波の森研究所研究員 横山宣致さんのコーディネートで始まりました。

パネラー一番バッターのボランティア西村さんからです。西村さん全然緊張していない感じです!むしろ隣の太田さんの方が神妙な顔つき??西村さん初期からの9年超の実績から余裕です。このシンポジウムにワザワザ福井県高浜市からも町づくりに奮闘している若者も参加して頂きました。
町屋研の活動も200回は通過点の一つ、これから更なる新たな展開で、より地域に密接に絡み町屋研の活動への理解度を高揚させていく必要があります。
スタッフ一同密かに決意を新たにして、このシンポを終えたと確信しています。
また、ボランティア作業にも沢山のボランティアさん達が参加して頂けたからこそここまで継続できたと感謝しております。今後も引き続きご支援ご協力をお願い申し上げます。
更に、シンポにご参加頂いた皆様を始めとして、地域の住民の皆様、地元組織の関係者の方々、行政機関の方々、なお一層のご支援ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。

最後はボランティア作業で再生のお手伝いをし、利活用されている「岩茶房ことり」で茶話会です。
茅葺きの旧武家住宅です。真夏暑い時期、荒れていた内部の片付け…汗と埃で大変でした… 懐かしい思い出となりました。客席満杯!!となり…ここでも予想を上回る参加者で嬉しい誤算でした~。
次回ボランティア作業開催日
日時 : 4月5日(土)10:00~16:00
場所 : 河原町 川端家住宅
内容 : 土塀修理
参加希望の方 案内窓口酒井吉一まで
※ 4月5日… 桜の満開!! 是非に!!