記念の第150回目のボランティア作業日・・・ 昨日より大雪注意報が発令されて、朝起きてみると・・・自宅の前の生活道路の積雪状況です。新聞配達の車の轍だけが・・・

150回目の活動日、城下町の現場はもっと凄い状況の可能性もある。中止した方がいいのかも・・・ ボランティアさん達も簡単には来れないのではと思いつつ・・・ とにかく現場までは行かなくてはと。

河原町のあめや、現場の積雪状況・・・ 表通りでは道路の雪除けを各家の前は自己責任で行うことのようで、到着後すぐに雪除けをして、定刻の時間近くになりボランティアさんを待ち受けていました。
今日は無理かな・・・ でも参加すると連絡を貰っているので少人数でも開催しないと。
しかし、足元の悪い中、スタッフ共で6名の参加、また明石から見学に来ていただいたご夫婦(約束済み)もあり、寒い中でも中身のあった日になりました。
今日の作業は、これから現場の町家の建直し、揚屋作業等進める予定ですので、先ずは現状の建物がどのような状況になっているのか把握しなければ、修理方針が立てられません。
事前の調査は必要不可欠、少し専門的な内容等になります。ボランティアさん達はこのような現場作業について余り見たことがないと思います。古い建物の修理、また購入する時には構造的な現状調査を行えばより正確な建物情報が把握出来ます。

現場調査では、何もないところから現状の建物の間取り、配置、高さ関係、など意匠的な要素・構造的な要素などなど調査確認、写真撮影も必須・・・ 計測作業、確認作業等かなりハードな作業があります。 それぞれのデータを方眼紙などへきめ細かく記載し、後で整理する。
ボランティアさん達にそこまでの演習はちょっとハード・・・ 自分で出来そうな範囲まで覚えてもらえればとも思います。
事前に建物の配置平面図を提供しまして・・・ 場所毎に計測、数値化して図面上に落とし込む作業を進めました。このようなことを「野帳」作り作業といいます。野帳にはスケッチなど含め、大切な記録データがあります、このデータ取りが正確でないと何度も再調査確認が必要になります。

2人ペアーで下げ振りで垂直方向の傾きのチェック、梁間・桁行の計測、記帳・・・ 構造上の重要な通り軸の傾きのチェック、全て数値化して全体像の把握です。
家の傾きは高価な機器が無ければ計測できないと言うことは無い。 身近な物で下げ振りは作ることも出来ます。今回はオーソドックスに大工さんが現場で使用している下げ振りを使用して計測しています。水平方向に関してのレベルの測定はレーザー水準器を使用しました。 昔ながらの水を使って計測する水盛器の使い方などもあること、原理を活用すれば直ぐにでも身近なもので活用可能です。ボランティアさん達にも簡単に計測できる方法など教えていきます。
次回以降計測したデータを基に、建て直し、揚屋作業等へと進捗していく予定です。
次回予定日 3月3日(土) 10:00~16:00
場所 河原町 旧あめや
内容 建て直し、揚屋など
参加希望の方は 案内窓口 酒井まで